ゲノム編集で出産、停止を提言 開発者らが科学誌で

 人間の精子や卵子、受精卵の遺伝子を改変し、子どもをつくるようなゲノム編集技術の医療応用は世界全体で一時見合わせ、その間に技術の使い方に関する国際的な枠組みを作るべきだとの提言を、海外の開発者や倫理の専門家ら18人が連名で13日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 昨年、受精卵を遺伝子改変し、エイズウイルスに感染しにくい双子を誕生させたと中国の研究者が公表した問題を受けて発表した。

 まだ安全とはいえない技術を、世代を超えて影響が及ぶ形で使う事態が防げなかった上、知能や筋力を増強する用途にまで関心が高まる状況では、一度立ち止まることが必要だとした。


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