平城京外に「十条」道路跡? 奈良・大和郡山

奈良県大和郡山市の平城京南方遺跡で見つかった道路跡と側溝跡(奈良県大和郡山市教育委員会提供)

 奈良県大和郡山市の平城京南方遺跡で、平城京の区画と同じ東西方向に延びる道路跡が見つかり、同市教育委員会が13日発表した。平城京は九条大路が南端とされるが「十条」の存在が議論されている。道路幅を広げた跡もあり、同市教委は羅城門との位置関係から「京の玄関口近くの道路を広くして見栄えを良くしたのでは」と話している。

 市教委によると、今回の調査で京の西側の右京で「条間北小路」とみられる道路跡と側溝跡を確認した。北側の側溝は奈良時代中ごろに埋められた後、より北側に溝を掘り直しており、路面幅は当初の6メートルから最大約7・6メートルに拡幅されていたことも分かった。


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