神戸製鋼に罰金1億円の判決 品質データ改ざん事件で

神戸製鋼所の東京本社=東京都品川区

 神戸製鋼所のアルミ製品などの品質データ改ざん事件で、不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた法人としての神鋼に、立川簡裁(八木正一裁判官)は13日、求刑通り罰金1億円の判決を言い渡した。

 検察側は論告で、40年以上も虚偽表示を続け、顧客の信頼を裏切ったとし「日本のものづくりへの信頼を失墜させた結果は極めて重大」と指摘。弁護側は最終弁論で、不当な利益を得ようとした行為ではなかったとして寛大な判決を求めた。

 判決によると、2016年9月〜17年9月、真岡製造所(栃木県真岡市)などで、検査数値を改ざんした虚偽の検査成績書を約300通作成し、顧客に交付した。


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