「マンモス復活構想」へ成果 細胞核を新生、近畿大

雌のマンモス「YUKA(ユカ)」の化石(近畿大提供)

 マンモスの化石に残った組織から、生命の設計図であるDNAが含まれる細胞核を抽出し、マウスの卵子に注入したところ、マンモスの新たな細胞核に変化し始めることが分かったと、近畿大の入谷明名誉教授(家畜繁殖学)らのチームが11日、発表した。

 機能を保持した細胞核が化石にあることが判明し、チームが進めるマンモス復活構想に役立つ成果としている。

 用いたのは、約2万8千年前に死に、ロシア東シベリアの永久凍土で、ほぼ完全な形を保ち、皮膚や筋肉、骨、毛などが残存した状態で発掘された雌のマンモス「YUKA(ユカ)」の化石。

 成果は英科学誌電子版に掲載された。


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