岩手、福島で大震災不明者捜索 宮城県警は荒天で全て中止

土砂置き場で捜索する岩手県警大船渡署の署員ら=11日午前10時2分、岩手県陸前高田市

 東日本大震災から8年を迎えた11日、岩手と福島の両県警は、行方不明者の手掛かりを求め沿岸部などを捜索した。荒天のため、岩手の宮古署と久慈署で中止となったほか、宮城県警は予定していた捜索活動を全て取りやめた。

 岩手県陸前高田市の土砂置き場では、強い雨の中、大船渡署員ら約50人が、川底からくみ取った土砂や石をスコップなどでかき分け、遺品や遺骨を探した。田中寛大巡査(19)は「行方不明者の家族の思いは、8年たっても変わらない。何か一つでも手がかりを見つけたい」と懸命に熊手を動かした。

 宮城県内では、河川敷や漁港周辺など9カ所での捜索を計画していた。


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