福原遥、短編アニメに声で出演 「心温まる作品」

短編アニメ「そばへ」の石井俊匡監督(右)と、声で出演した福原遥

 「全ての人が互いを認め合い、価値観の違いを理解する」をテーマに、丸井グループと東宝が製作した短編アニメ「そばへ」が、ユーチューブで公開された。声で出演した女優の福原遥は「世界観がすてきで、心が温まる作品」と語った。

 雨が嫌いな少年と雨の日を楽しむ少女、そして2人をつなぐ傘の妖精の物語。タイトルの「そばへ」は天気雨を意味する古語だ。福原は少女の声を担当したほか、劇中の音楽にも「楽器の一部として」声を入れている。

 石井俊匡監督は「何かを好きな人とそうでない人が、どうやったら寄り添っていけるかを考えた」と話す。自身も雨が好きではなかったが、製作を通じて雨を観察することで「光の反射の仕方など、雨の美しさが見えるようになりました」。

 一方の福原は雨が大好き。「小さい頃は傘を差さずに、びしょぬれになって走っていた」と、意外な過去を明かした。

 数々の映画やドラマに出演しながら、人気アニメ「プリキュア」シリーズの声優も務める福原。かつては「口の動きを合わせなければ」と意識し過ぎて声の仕事を苦手にしていたが、女優として経験を積むうちに「役を演じる」ことに集中できるようになったという。

 そんな声優・福原の魅力は「地に足の着いたかわいらしさ」と石井監督。「声に負けないくらい絵もかわいくなるように頑張った」と笑った。


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