斎宮跡で飛鳥時代の宮殿一部か 伊勢神宮奉仕の皇女過ごす

斎宮跡の発掘調査で見つかった、高床倉庫の柱を立てたとみられる跡=2018年12月、三重県明和町(斎宮歴史博物館提供)

 伊勢神宮に仕える皇女「斎王」が過ごした斎宮跡(三重県明和町)で、7世紀後半から8世紀初めの飛鳥時代に建てられた宮殿の一部とみられる建物遺構が見つかり、斎宮歴史博物館が6日、発表した。

 同博物館によると、最初の斎王は674年に派遣された天武天皇(在位673〜686年)の娘、大来皇女とされ、今回見つかったのはそれに続く時期の遺構。同館は「斎宮の草創期に、天武天皇らが中央集権体制整備の一環として、伊勢神宮の祭祀への関与を強めた様子がうかがえる」としている。

 同館は昨年6〜12月、飛鳥時代に斎宮の中心があったとみられるエリアとその隣接地を発掘調査した。


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