昨年見送りのノーベル文学賞復活 10月初旬に2年分発表

 【ロンドン共同】ノーベル文学賞の選考主体スウェーデン・アカデミーのオルソン事務局長は5日、アカデミー関係者の性的暴行事件を巡るスキャンダルで昨年見送られた受賞者発表を今年は予定通り行うと述べた。地元メディアが伝えた。10月初旬に今年と昨年の2年分の受賞者を合わせて発表する。

 5日開かれたノーベル財団の会合後、記者団に明言した。スキャンダルを受け、アカデミーの組織立て直しが図られたと判断したもようだ。

 世界最高権威とされるノーベル賞の文学賞で受賞者が決まらないのは1949年以来の異常事態で、権威が失墜していた。同賞復活の決定で、安堵の声が広がりそうだ。


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