ホッコリできるライブに 桂雀々、全国ツアーPR

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全国ツアーに向け気合を入れる桂雀々=東京都内

 落語家の桂雀々が初の全国ツアー「にっぽん、まるごと笑わせまっせ! 二〇一九」(3〜9月)で各地を巡る。来年還暦を迎え「60歳から75歳くらいまでが、はなし家として一番ええ時期」と話す雀々。円熟期を前に「自分の理想とする落語を見せていきたい」と意気込む。

 「体力的にはそんなに衰えていない。でも剛速球、まっすぐ一本だった40代の頃と比べて表現の方法が変わってきた」と言う。

 大きな要因は、仕事の幅を広げようと50代前半で大阪から東京に拠点を移したこと。

 「大阪弁を一つ一つ標準語に直すうちに、ただ畳み掛けるのではなく、ゆったりと間合いが取れるようになった」。今回のツアーについて「言葉を少なくして、表情や間合いで笑ってもらう。ネタにもよるが、『見せる落語』に。見終わってホッコリできるライブにしたい」とPRする。

 上方の爆笑王と呼ばれた故桂枝雀に16歳で入門したまな弟子として、特別な思いも抱く。

 今年は師匠の没後20年に当たり、3月の東京・浅草公会堂公演では枝雀が創作したこっけい話「戻り井戸」を披露。8月には枝雀が亡くなった年齢59歳に並ぶ。

 師匠から生前、こう言われたことがあるという。「おまえさんのその明るさと、ええ意味でのばかさ加減が僕の魂に入っていたら負ける気がしない」

 「変なこと言う人やと思ってね」と少ししんみりした後で、「何とかなるという精神なので。憧れは六十五、六歳で(人気グループの)『嵐』ですよ!」と来た。

 その心は「輝いている感じ」。「人生、本当に輝くのは5年間。そこに向けて頑張ります」