2019年3月5日 10:40 | 無料公開
損傷前のモロー「ヴィーナスの誕生」(ガラス乾板からのデジタル画像、国立西洋美術館提供)
国立西洋美術館(東京・上野)の開設の基となった「松方コレクション」の美術品を撮影したガラス乾板348点が、フランス国内に保管されていることが5日、分かった。コレクションには損傷が激しかったり行方が分からなくなったりしている作品もあり、復元画像の作成やコレクションの全容解明に役立つ貴重な資料だ。
国立西洋美術館によると、ガラス乾板はフランス文化省建築・文化財メディアテークの写真部門にあった。1920年代半ばにフランスのロダン美術館で撮影されたとみられる。
2016年にほぼ半分が欠損した状態で見つかったモネの「睡蓮―柳の反映」などが、本来の状態で写っていた。