仏独が安保理「共同議長」 3〜4月、初の試み

1日、ニューヨークの国連本部で安保理の「共同議長」として記者会見する(左から)フランスのドラートル、ドイツのホイスゲン両国連大使(共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会の3月の議長国フランスと4月のドイツは、この2カ月間に両国が「共同議長」を務めることで合意した。両国の国連代表部によると、過去に例のない試み。両国の国連大使は1日、月初めの恒例の安保理議長国による記者会見にも2人で臨んだ。

 欧州連合(EU)が英国の離脱問題で揺れる中、EU主要国である仏独の関係が良好だとアピールすると同時に、安保理内での存在感を高めたい狙いとみられる。

 安保理の議長は国名のアルファベット順に1カ月ごとに交代し、議長国は自国が重視するテーマを議題に盛り込むことが多い。


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