深海に保護区創設、開発を制限 閣議決定

 政府は1日、深海の生態系保全を強化するため、沖合の海底域の開発を制限する新たな「海洋保護区」を創設する自然環境保全法の改正案を閣議決定した。海山や熱水噴出孔の周辺、海溝などにある独特の生態系の保全を図る。今国会での成立を目指し、小笠原諸島(東京都)周辺の海域を保護区に加える方針だ。

 改正案では、海洋保護区に該当する「沖合海底自然環境保全地域」を創設。貴重な深海の生態系を荒らす恐れがある鉱物資源の探査や採掘、漁業を規制する。特に重要な場所を「特別地区」に指定して、こうした行為を許可制とする。


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