米上院、ウィーラー環境長官承認 規制緩和で対策後退か

米環境保護局長官に指名されたアンドリュー・ウィーラー氏=2018年10月、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米上院本会議は2月28日、トランプ大統領が環境保護局(EPA)長官に指名したアンドリュー・ウィーラー氏の人事を52対47の賛成多数で承認した。ウィーラー氏は元石炭業界のロビイスト。化石燃料産業の振興を目指すトランプ氏の意向を受け、環境規制の緩和を進めるとみられる。地球温暖化など米国の環境問題への対策は後退しそうだ。

 近く宣誓式を経て就任する。

 ウィーラー氏は昨年7月に長官代行に就任。火力発電所からの二酸化炭素や水銀の排出規制などで、オバマ前政権の環境保護路線を覆す方針を次々と示してきた。本会議の採決では共和党の1人が反対票を投じた。


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