防大創設の碑、今月建立 仮校舎あった駐屯地内に

1953年4月、防衛大学校(当時保安大学校)に入学し整列する1期生=神奈川県横須賀市

 幹部自衛官を養成する防衛大学校(神奈川県横須賀市)の同窓会が今月末、開校当初に仮校舎があった陸上自衛隊久里浜駐屯地に記念碑を建立することが1日、関係者への取材で分かった。幅広い見識を備えた人材育成を目指して設立を主導した吉田茂元首相の理念を伝えるためだ。仮校舎で学んだ1期生が提案し、同窓会の尽力で実現した。

 吉田元首相は、軍部が暴走した第2次世界大戦の反省から、軍事に偏らない教育機関とするため立地にもこだわった。広島県の旧海軍兵学校跡を活用する案もあったが、東京近郊の方が優秀な教官集めに有利との判断から横須賀の駐屯地内を選んだ。


  • LINEで送る