安保理、米ロの決議案否決 ベネズエラ巡り対立

2月28日、国連安全保障理事会の会合前に話をするロシアの国連大使(左)と米国のベネズエラ担当特使(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は2月28日、反米左翼マドゥロ政権と野党の対立が続くベネズエラ情勢を討議する会合を開き、人道支援物資を提供するなどして野党勢力を支える米国が作成した決議案と、物資搬入を阻止するマドゥロ政権を支持するロシアによる決議案を、相次いで否決した。

 ベネズエラ情勢を巡る米ロの対立が決定的となった。米国の決議案には9カ国が賛成したが、ロシアと中国が拒否権を行使した。ロシアの決議案は賛成が中ロなど4カ国のみで、採択に必要な9カ国に大きく及ばなかった。


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