DNA型鑑定、さらに精密識別へ 4月以降、新試薬で「京」単位に

採取資料と警察庁のDNA型データベースとの一致件数

 全国の警察が犯罪捜査などで実施しているDNA型鑑定について警察庁は28日、新たな検査試薬を導入することを決めた。同じDNA型の出現頻度が「4兆7千億人に1人」から「565京人に1人」となり、より精密な個人識別が可能となる。さらに従来は検出できなかった微量な資料からDNA型が検出される可能性もあり、鑑定能力の広がりも見込まれる。

 犯罪捜査で採取した資料を警察庁のDNA型データベースと照会し一致した件数は、2005年は158件だったが、12年以降は毎年6千件を突破。未解決事件の切り札となることもあり、捜査の強力な「武器」としての重要性が増している。


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