復興五輪「浸透せず」 被災首長の半数回答、冷めた目も

「復興五輪」の理念は浸透しているか

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した岩手、宮城、福島3県の42市町村長の半数が、2020年東京五輪・パラリンピックで掲げられた「復興五輪」の理念について、十分に浸透していないと感じていることが共同通信のアンケートで27日、分かった。五輪開幕が近づく中、自治体の担当者からは「被災地が置き去りだ」と冷めた声も上がる。

 理念を「浸透していない」と回答したのは宮城県南三陸町長など2人、「どちらかというと浸透していない」と答えたのは19人だった。

 背景について、南三陸町の担当者は「復興五輪という言葉だけが独り歩きして被災地は置いてけぼり」と批判した。


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