今春、エルニーニョ発生か WMO「高温もたらす」

インドネシアのスラウェシ島マカッサルで、エルニーニョの影響で干ばつに見舞われた土地=2015年9月(ゲッティ=共同)

 世界気象機関(WMO)は26日、南米ペルー沖で海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が3〜5月に50〜60%の確率で発生する可能性があると発表した。勢力は弱いと予測するが「発生すればたとえ弱くても世界に昨年以上の高温をもたらす恐れがある」と指摘した。

 エルニーニョは世界的な異常気象の原因になるとされ、WMOは、2016年には世界的な異常高温の要因になったと分析している。

 WMOによると、1月後半には近い将来のエルニーニョ発生をうかがわせるデータが出だし、このまま進めば3〜5月にエルニーニョが発生する可能性が高いと指摘。勢力は強くならない見通しという。


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