勤労統計で官邸意向、堂々巡り 調査方法変更、野党が追及

 毎月勤労統計の調査方法変更を巡り、野党は25日の衆院予算委員会で、首相官邸の意向が反映されたと追及した。中江元哉・元首相秘書官や厚生労働省統計部門の責任者だった姉崎猛・元統計情報部長は重ねて否定。主張は大きく隔たり、議論の堂々巡りが続いた。

 立憲民主党会派の小川淳也氏は、姉崎氏が2015年9月14日に調査対象事業所の「部分入れ替え」を中江氏から提案され、急きょ有識者検討会の「現在の総入れ替え方式が適当」との結論を書き換えるよう指示したのではないかとただした。「首相秘書官の行動は首相の意向と受け取るのが普通だ」とも指摘した。


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