脳死判定の拠点病院選定へ 医師派遣で臓器提供支援、厚労省

1999年、1例目の脳死判定が行われた高知赤十字病院で、運ばれる臓器が入ったクーラーボックス=高知市

 厚生労働省が、臓器提供のための脳死判定の経験が豊富な病院の中から「拠点施設」を選び、経験の少ない連携施設に医師らを派遣するなどして支援する取り組みを始めることが25日、分かった。判定を行う病院を増やし、臓器提供数を増やすのが狙い。4月以降に5〜6カ所の拠点施設を選び、それぞれが7〜8カ所の連携施設とグループをつくる。

 臓器移植法に基づく初の脳死判定とそれに続く移植が行われてから今月28日で20年を迎える。24日までに臓器提供のための脳死判定が584例行われたが、欧米と比べると圧倒的に少ない。


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