台湾独立派の像に赤いペンキ 蒋介石騎馬像の損壊で報復

赤いペンキが吹き付けられた黄昭堂氏の像=23日、台湾・台南市(中央通信社=共同)

 【台北共同】台湾南部、台南市で23日、日本に長く暮らした台湾独立派、故黄昭堂氏の像に赤いペンキが吹き付けられているのが見つかった。22日には、かつての国民党の最高指導者、蒋介石の騎馬像が壊される事件が起きており、報復とみられる。台湾メディアが伝えた。

 黄氏の像頭部などにペンキを吹き付けた当事者は台湾メディアに対し、学生らによる騎馬像の損壊は、独立派による蒋介石への侮辱行為だと非難した。

 台南出身の黄氏は日本の昭和大学などで教壇に立つ傍ら独立運動に従事。台湾に戻った後は独立派団体、台湾独立建国連盟の主席も務めた。台北で2011年に79歳で死去した。


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