2019年2月20日 12:00 | 無料公開
統計委員会の会合に臨む西村清彦委員長=20日午前、東京都新宿区
総務省統計委員会は20日、今年3回目の会合を開いた。厚生労働省の不正調査や資料の破棄の影響で正しいデータが欠けている毎月勤労統計の2004〜11年分について、統計委事務局は、既存データに基づく逆算や推計で復元できると指摘した。厚労省の担当部局は具体的な検討に着手する考えを示した。
西村清彦委員長は「再整理に向けた道筋が立った」と総括し、厚労省に検討結果を来月の統計委へ報告するよう求めた。
厚労省は04年から、本来は全数調査しなければならない東京都分の大規模事業所を抽出調査にする不正を開始。04年以降の調査結果は実態と大きくずれてしまった。