台湾で花火浴びる祭り 旧正月の風物詩、けが人も

19日、台湾南部の台南市塩水で行われた「ロケット花火祭」で、花火の中を歩く人たち(共同)

 【塩水(台湾南部)共同】花火を体で浴びる珍しい「ロケット花火祭」が台湾の南部、台南市塩水で18〜19日の2日間にわたり行われた。防護服を着用した住民や観光客に花火が激しく当たり、さながら戦場のような光景となった。毎年、春節(旧正月)から15日目の元宵節に合わせて実施、毎回のようにけが人が出る“過激”な祭りだ。

 スペインの「牛追い祭り」や、長野県諏訪市の「御柱祭」などと並んで世界十大危険祭りの一つともいわれる。19世紀後半の清朝時代に疫病が流行した際に爆竹を鳴らす祭りをして疫病が収まったことから、花火に当たり無病息災を祈る習慣になったとされる。


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