拉致解決、金正恩氏に伝達を 首相、米大統領に要請へ

安倍首相との面会を終え、記者団の取材に応じる拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(左)と横田早紀江さん=19日午後、首相官邸

 安倍晋三首相は19日、北朝鮮による拉致被害者家族らと官邸で会い、20日にも行うトランプ米大統領との電話会談について「どのように拉致問題を解決するかという考え方を伝え、それを金正恩朝鮮労働党委員長に伝えてもらいたい」と述べた。

 家族会の飯塚繁雄代表は、支援組織「救う会」と共にまとめた「全拉致被害者の即時一括帰国が実現すれば、国交正常化に反対する意思はない」との金氏宛てのメッセージを手渡した。首相は「皆さんの思いが伝わってきた。しっかり受け止める」と応じた。

 電話会談は、27、28両日の米朝首脳再会談に向けて、事前の擦り合わせが目的。


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