2019年2月18日 22:18 | 無料公開
厚労省で開かれた医療従事者の需給に関する検討会の第28回医師需給分科会=18日午後、東京・霞が関
医師が都市部に集中する偏在問題で、厚生労働省は18日、宮城を除く東北各県など16県が、人口や診療需要に対して適正な医師数を確保できていない「医師少数県」となっていることを明らかにした。医師の総数は31万9千人と過去最高を更新している一方、都市部と地方の格差が鮮明となった。同省は、卒業後の一定期間地元で働く大学医学部の「地域枠」を重点配分するなどして、2036年度までに問題を解消したい考えだ。
厚労省は今回、医師の充足状況を判断する目安として使われてきた「人口10万人当たりの医師数」に代わり、より実態に即した「医師偏在指標」を策定した。