大阪に講談の拠点が誕生 伝統話芸「魅力を発信」

「此花千鳥亭」で講談を演じる五代目旭堂小南陵さん=1月、大阪市

 伝統話芸「講談」の拠点にしようと、女性講談師の五代目旭堂小南陵さんが大阪市此花区の商店街に劇場「此花千鳥亭」を開いた。「講釈場」と呼ばれる専門の劇場は全国で姿を消し、講談師の数も少ない。小南陵さんは「講談の魅力を発信し、少しでも面白いと感じてほしい」と話している。

 小南陵さんは、会社員や俳優を経て2001年に旭堂南陵(当時小南陵)さんに入門。16年11月に名跡の旭堂小南陵を女性で初めて襲名した。

 襲名のあいさつ回りで、大阪市に上方落語の定席「天満天神繁昌亭」を開場させた桂文枝さんに「君らも講談の小屋を商店街の協力をいただいてやらなあかんよ」と言われた。


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