入国管理局、別名で退去手続き 旅券と異なり出国困難

ダヌカ・バンダーラさんが拘束されている東日本入国管理センター=1月、茨城県牛久市

 入国管理局が強制退去処分としたスリランカ人男性の退去手続き書類上の氏名が、旅券に書かれた本名と全く違っていることが分かった。強制退去手続きには通常事前に本国の受け入れ同意が必要だが、旅券と違う名前では同意が得られない見通しで、このままでは出国は困難。ところが入管は名前の修正を拒んでおり、解決のめどが立たないまま1年半以上も入管施設での拘束が続く異例の事態になっている。

 男性はダヌカ・バンダーラさん(36)。スリランカ当局が本名と認める旅券の名前だが、過去に偽造旅券で入国した経緯があり、入管は偽造旅券名義のままピラドゥワ・チャミンダとして取り扱っている。


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