2019年2月14日 20:42 | 無料公開
三重県名張市議会の視察旅行に参加しなかったことを理由に議会から厳重注意処分を受け、名誉を傷つけられたとして、柏元三市議(75)が市に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は14日、市に50万円の賠償を命じた名古屋高裁判決を破棄し、市議の請求を棄却した。市議の逆転敗訴が確定した。
池上政幸裁判長は、厳重注意処分は議会内部の規律の問題で「自律的な判断を尊重すべきだ」と指摘。柏市議は、議長が新聞記者の前で処分を通知したことも不当だと訴えたが、判決は「殊更に社会的評価を低下させたとは言えない」と退けた。