玄海原発2号機廃炉を報告 九電社長、佐賀知事に面会

玄海原発2号機の廃炉を決め、記者会見する九州電力の池辺和弘社長=13日夜、佐賀市

 九州電力の池辺和弘社長は13日、佐賀県の山口祥義知事と県庁で面会し、玄海原発2号機(佐賀県玄海町、出力55万9千キロワット)について「総合的に勘案した結果、廃止を決定した」と報告した。九電は玄海2号機の廃炉費用が約365億円に上り、廃炉作業に30年程度かかる見通しを明らかにした。

 山口知事は「廃炉になっても、核燃料や放射性物質が直ちになくなるものではない。安全対策には万全を期してほしい」と要請した。九電は経済産業省に玄海2号機の廃炉決定を13日に伝え、廃炉の工程などを盛り込んだ「廃止措置計画」を策定後に原子力規制委員会へ提出する。


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