厚労省、15年に首相側へ説明 勤労統計調査方法見直し

厚生労働省

 安倍晋三首相は13日の衆院予算委員会で、毎月勤労統計の調査方法見直しを巡り、厚生労働省の担当者が、2015年当時の首相秘書官に説明をしていたことを明らかにした。首相は「(秘書官から同省担当者へ)実態を適切に表すための改善の可能性など、問題意識を伝えた」と答弁。一方で「私からどうなってるんだと指示したことは全くない」と語った。

 厚労省は18年1月、統計の精度を高めるためとして、調査対象の事業所を段階的に一部入れ替える見直しを実施。同時に、今回発覚した不正な抽出調査を全数に近づける修正をひそかに始めていた。この時から賃金伸び率が高い水準を示すようになった。


  • LINEで送る