逆風春闘交渉スタート 自動車労組が要求書提出 トヨタ、ベア水準示さず

横浜市の日産自動車本社

 自動車大手の労働組合は13日、経営側に春闘の要求書を提出し、2019年の労使交渉が本格的に始まった。米中貿易摩擦などの影響で世界経済に不透明感が広がっており、賃金面では労組に逆風となる厳しい交渉になりそうだ。

 トヨタ自動車労働組合がベースアップ(ベア)に当たる賃金改善分の具体的な水準を示さない一方、日産自動車やホンダの各労組は前回18年と同額の月額3千円を要求。ベアを巡る対応が割れる中、相場形成をけん引してきた自動車大手の交渉の行方が注目される。

 子育てや介護の支援をはじめ、仕事と生活の両立に向けた働き方改革も焦点となる見通し。


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