首相、2島決着案否定せず 統計不正引き継ぎなし

衆院予算委で答弁する厚労省の大西康之元政策統括官。手前右端は安倍首相=12日午前

 安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉に関し、色丹島と歯舞群島の2島返還で決着させる可能性を野党から追及され「交渉の中身に入っていくため、答えは差し控える」と否定しなかった。厚生労働省の大西康之元政策統括官は、毎月勤労統計不正問題で引き継ぎの有無を問われ「前任者から『調査方法の変更があったが、今は落ち着いている』との話があった。それ以上の特段の説明はなかった」と述べた。

 衆院予算委は、首相と全閣僚が出席し、2019年度予算案に関する2日目の基本的質疑を実施した。


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