愛知県対応は防疫指針違反 豚コレラ、出荷自粛遅れ

防疫作業などが続く愛知県豊田市の養豚場=9日午前

 豚コレラが5府県に拡大する起点となった愛知県豊田市の養豚場に対し、豚に症状が出たと連絡があった当日に出荷自粛を求めなかった県の対応は国の防疫指針に反することが9日、分かった。県が養豚場での異変を把握したのは4日だが自粛要請前の5日に長野県へ出荷された。農林水産省は「通報を受けた時点で要請するのが原則」とし、経緯を調べている。

 長野県の阿部守一知事が「なぜ出荷を抑制する措置が取られなかったのか確認しなければならない」と述べるなど、出荷先の自治体や養豚業者から批判が出ていた。


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