レオパレス危険物件32都府県に 転居3月末まで、赤字439億円

レオパレス21本社=8日、東京都中野区

 賃貸アパート大手レオパレス21が施工不良のため特に危険だとみている641棟が32都府県にあることが8日、分かった。天井に耐火上の不備があるためで、入居者7782人に対し優先的に3月末までを目安とした転居の要請を始めた。唐突な要請に入居者の困惑が広がりそうだ。同日発表した2018年4〜12月期の連結純損益は、前年同期の128億円の黒字から439億円の赤字に転落した。

 転居を要請しているのは、主に単身者向けで3階建ての「ゴールドレジデンス」と呼ばれる物件。所在する32都府県のうち最多は千葉の89棟で、埼玉74棟、兵庫60棟、静岡54棟が続く。


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