自殺未遂の30代社員、労災認定 住友重機械「過重労働」

 住友重機械工業の社員で、関連会社に出向していた30代の男性が2016年、自殺未遂をし、横須賀労働基準監督署が「月100時間超の残業や上司からの指導、叱責などで適応障害を発症したのが原因」として労災認定していたことが8日、分かった。男性の弁護士が東京都内で記者会見し、明らかにした。認定は昨年10月30日付。

 男性は14年4月に住友重機械工業に採用され、その後、航空機部品などを製造する神奈川県横須賀市の「住重フォージング」に出向した。16年11月、寮の屋上から飛び降りて自殺を図った。けがは治癒したが、精神疾患で休職を続けている。


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