平成の災害関連死、4958人 阪神大震災以降、昨年も

東日本大震災で、宮城県内の中学校の体育館に避難した人たち=2011年3月13日

 平成に発生した災害で、避難生活中などに亡くなり「災害関連死」と認められた人が少なくとも4958人になることが8日、自治体などへの取材で分かった。関連死は1995年の阪神大震災から認められるようになり、昨年の西日本豪雨や北海道地震など最近も犠牲者が後を絶たない。関連死の数や実態を把握している国の省庁はなく、避難所環境の改善など対策は不十分なままだ。

 関連死は地震などによる直接死ではなく、避難のストレスや持病悪化などが原因だ。遺族の申請を受けて市町村の審査委員会などが可否を判断、認定されると災害弔慰金が支払われる。実態は5千人を大幅に超えるとの指摘もある。


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