豚コレラ発端施設は国基準適合 県検査で愛知の養豚場

 豚コレラが発生した愛知県豊田市の養豚場が、1月下旬の県の立ち入り検査で国の飼養衛生管理基準を満たしていたことが8日、分かった。衛生管理に問題がないとされながら、この養豚場が1月18日以降に出荷した5府県5施設で豚コレラが確認された。

 県は、岐阜での豚コレラ拡大を受け、県内の全247施設に立ち入った。このうち豊田市の養豚場を含む143施設が、野生動物の侵入防止など35項目の基準を全て満たしていた。

 豊田市の養豚場は1月24日に検査。ここから豚を搬入し、感染した同県田原市の養豚場は昨年12月27日に立ち入ったが、手の消毒など2項目で基準を満たしていなかった。


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