「暴力うそ」書面、学校把握せず 児相「共有の記録ない」

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、父勇一郎容疑者(41)が心愛さんに「お父さんにたたかれたというのはうそ」などと書かせ、県柏児童相談所に提示した書面の存在を、学校側が把握していなかったことが8日、分かった。

 校長は、児相が書面の内容を説明した5日の記者会見で「初めて知った」としている。児相は「学校側と情報を共有したとの記録はないが、口頭で伝えた可能性はある」とした。

 校長は取材に「書面のことを把握していれば、父親がそういうことをする人だとの認識を持って対応できたかもしれない」としている。


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