デサント、TOBは強圧的な手法 伊藤忠に反発

デサントの石本雅敏社長

 筆頭株主の伊藤忠商事による株式公開買い付け(TOB)に反対を表明した、スポーツ用品大手デサントの辻本謙一取締役常務執行役員は7日、報道陣の取材に応じ、TOBについて「一方的で強圧的な手法だ」と強く反発した。

 伊藤忠がデサント株の保有比率を現在の約30%から最大40%まで引き上げることは「実質的にデサントの経営を掌握することを意味する」と指摘した。

 デサントの取締役数を現在の10人から5人に減らすことを株主総会で提案することも明らかにした。取締役の構成はデサント側が1人社外が4人とし、伊藤忠側の取締役は外す。「透明性の高い体制へ移行するため」と説明した。


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