虐待で児相通告8万人超、18年 警察庁の犯罪情勢

警察が通告した子どもの人数

 警察庁は7日、2018年の犯罪情勢(件数などは暫定値)を公表した。虐待を受けた疑いがあるとして児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは前年比22・4%増の8万104人で、統計のある04年以降初めて8万人を超えた。ドメスティックバイオレンス(DV)やストーカーの相談件数なども高水準。刑法犯全体の認知件数は81万7445件で、戦後最少を更新した。

 通告児童数は過去5年間で約2・8倍に増加。18年分の内訳は、暴言などの心理的虐待が5万7326人と7割を占めた。暴力による身体的虐待が1万4821人、ネグレクト(育児放棄)などの怠慢・拒否が7699人。


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