愛知からの拡散に県「重大認識」 直前出荷「間違った判断でない」

豚コレラの感染が確認された愛知県豊田市の養豚場で、日没後も続けられる防疫作業=6日午後6時16分

 愛知県豊田市の養豚場で発生した豚コレラが、出荷先の5府県5農場に拡散したのを受け、愛知県畜産課の岡地啓之課長は6日、遺伝子検査の結果が出る直前に長野県の養豚場に出荷した経緯などを説明した。「愛知から広がったのは事実。重大な事案だと認識している」と述べた一方、「間違った判断ではない」と述べた。

 岡地課長によると、豊田市の養豚場から4日に連絡を受けた県はすぐに立ち入り、血液検査などを実施。食欲不振など症状が軽いことなどから「豚コレラを疑わなかった」として、遺伝子検査を翌5日に回した。

 県は5日、出荷自粛を求めたが、養豚場は既に長野県宮田村へ搬出していた。


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