野党、統計調査報告書の撤回要求 厚労相「客観的」と拒否

 野党は6日の参院予算委員会で、毎月勤労統計の不正問題を調査した特別監察委員会が1月22日に公表した報告書の撤回を要求した。根本匠厚生労働相は「当時の担当者からヒアリングし、事実と思われる証言を客観的に書いた」と拒否した。ただ、報告書は「お手盛り調査」との批判を受け、再調査に追い込まれている。

 特別監察委の報告書は組織的な隠蔽を否定したが、聴取に厚労省幹部が同席し、原案を厚労省職員が作成するなど中立性が疑問視されている。立憲民主党の石橋通宏氏は「撤回し白紙に戻さなければ、国民の信頼は得られない」と批判、第三者性を確保した形での再検証を訴えた。


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