2019年2月5日 12:29 | 無料公開
衆院予算委で答弁する安倍首相(手前)を見る根本厚労相=5日午後
安倍晋三首相は5日の衆院予算委員会で、毎月勤労統計を巡り、前年同期と比べた2018年の実質賃金の伸び率を、公表値よりも実態に近い「参考値」をベースに計算した政府試算結果の公表について「(算出)可能かどうか関係省庁が考えている。現在のところ、いつまでとは申し上げられない」と明言を避けた。
野党試算では、参考値を用いると実質賃金の伸び率は18年1〜11月平均で0・5%程度のマイナスとなる。5日の予算委で根本匠厚生労働相は、野党と同じ手法で機械的に計算すればと前置きした上で「おっしゃられた通りだと思う」と述べ、マイナスとなることを事実上認めた。