ローマ法王、中東の紛争終結訴え 「心の非武装化を」

宗教間会合で演説するローマ法王フランシスコ=4日、アブダビ(AP=共同)

 【カイロ共同】ローマ法王フランシスコは4日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開かれた宗教間会合での演説で、中東諸国が関与するイエメン内戦などに言及し「紛争は悲惨さ以外、何も生み出さない」と一刻も早い終結を訴えた。

 法王は、特に思いを巡らせている国として、イエメンのほかシリアやリビア、イラクを挙げ「人間の心の非武装化」が必要だと強調した。あらゆる宗教の指導者は「戦争を拒絶する義務」があると指摘した。

 会合では、エジプトにあるイスラム教スンニ派最高権威機関アズハルの指導者タイブ師も演説し、イスラム教徒に対しキリスト教との融和を呼び掛けた。


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