新潟水俣病の認定求め提訴 50〜90代の男女5人

新潟水俣病の認定を求め、提訴のため新潟地裁に向かう原告側弁護団=4日午前

 新潟県阿賀野市や新潟市に住む50〜90代の男女5人が4日、新潟水俣病の認定申請を棄却されたのは不当として、認定業務を担う県と新潟市を相手取り、処分の取り消しと認定を求めて新潟地裁へ提訴した。

 訴状によると、5人はメチル水銀に汚染された阿賀野川産の魚介類を多量に摂取し、めまいや手足のしびれなどの症状がある。2013〜14年に県や市に認定申請したが、17年に棄却された。このうち3人は家族が新潟水俣病の認定を受けている。

 新潟水俣病の認定を巡る行政訴訟では、別の原告9人の認定を新潟市に命じた17年11月の控訴審判決が確定している。


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