「マイiPS」万博で披露したい 山中氏、早期開発に意欲

関西プレスクラブの会合で講演する京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長=1日午後、大阪市

 2012年のノーベル医学生理学賞を受賞した京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長が1日、大阪市内で開かれた関西プレスクラブの会合で講演し、「マイiPSを(25年の大阪・関西)万博会場で披露したい」と語り、早期開発へ意欲を示した。マイiPSは、患者本人の細胞から作る人工多能性幹細胞(iPS細胞)で、移植した際に拒絶反応が起きにくい。

 山中氏は現在の再生医療や創薬について、開発費用の低コスト化と研究期間の短縮が課題と指摘。患者本人の細胞からiPS細胞を作るには現在、数千万円かかるが、100万円程度にし、数週間での提供を目指すとした。


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