静岡・安倍川で「瀬切れ」 アユ遡上にも影響懸念

河川の流れが途切れる「瀬切れ」が発生した静岡市の安倍川下流域=1月31日

 静岡県では昨年から続く少雨の影響で、複数の河川で水が少ない状態が続いている。特に静岡市の安倍川下流域では今年1月、河川の流れが途切れる「瀬切れ」が発生。冬を海で過ごしたアユの稚魚が遡上できず“立ち往生”してしまう懸念がある。

 国土交通省静岡河川事務所によると、安倍川の瀬切れは1月13日、河口から約2・8キロ上流地点で確認された。25日現在、河口から上流まで約7キロにわたり水流が全くなく、川底の石や砂が露出している状態。

 安倍川上流域の1月降水量は24日時点で、平年の約3%と極端に少ない。


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