豪雨被災のまび記念病院全面再開 柱に3・3メートルの水位記録

約7カ月ぶりに業務を全面的に再開した「まび記念病院」。エントランスホールの柱には到達水位の約3・3メートルの位置に線(右上)が引かれた=1日午前、岡山県倉敷市真備町

 西日本豪雨で被災し、患者らが孤立した岡山県倉敷市真備町川辺の「まび記念病院」が1日、約7カ月ぶりに業務を全面的に再開した。水没した1階部分の改修工事が終了し、臨床検査室やエックス線室などが復旧。災害を忘れないように、エントランスホールの柱には到達水位の約3・3メートルの位置に線が引かれた。

 午前9時の診察前から病院の受付前に患者らが並んだ。自宅が浸水被害を受け、みなし仮設住宅に住む三宅孝子さん(67)はエックス線撮影に訪れた。「いずれ真備に家を建てて戻ってくるつもり。地域に病院があると心強い。全面再開はうれしい」と話した。


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