野党「賃金上昇は偽装」と批判 参院選見据え対決色強める

 野党6党派は31日、毎月勤労統計の不正問題に絡み、野党試算では昨年の実質賃金の伸び率の大半がマイナスだったにもかかわらず、上昇したように見せかける「アベノミクス偽装が行われた」と批判した。国対委員長らによる会談では、実態により近い実質賃金の数値を公表するよう求めることで一致。夏の参院選を見据え、政権への対決色を強めた。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は会談後、国会内で「上げ底アベノミクスだ。実質賃金隠しの疑いがさらに濃くなった」と訴えた。野党6党派は消費税増税を控え、賃金が増えたように意図的に見せかけた疑いもあるとして、安倍首相の政治責任を問う構えだ。


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