北朝鮮の「瀬取り」が大幅増 制裁逃れ、安保理パネル報告へ

東シナ海での「瀬取り」が疑われる北朝鮮船籍のタンカー(左)と船籍不明の小型船舶=1月18日(防衛省提供)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが近くまとめる報告書で、北朝鮮が海上で違法に積み替える「瀬取り」による石油精製品の密輸入を大幅に増やしたと指摘する見通しであることが31日、分かった。核・ミサイル開発も放棄していないと記述するもようだ。外交筋が明らかにした。

 北朝鮮に非核化を促すための制裁の厳密な履行は依然、国際社会の大きな課題となっている。

 瀬取りを監視する日本と韓国、米国、英国などからパネルが得た情報によると、2018年1月から8月中旬までに、北朝鮮は少なくとも計148回の瀬取りをした。


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